無題

一人暮らし男子大学生です。

先週まで高校球児だった者が言いたいこと

こんにちは。

もしくは、こんばんは。

ぱっしょなるです。

 

先日、

最後の大会で負けて引退になった私は、

「自分の野球人生を振り替える記事を書く」

と言いました。

 

なかなか筆は進みませんでした。

問題は大きかったのです。

色々考えました。

 

書きたいことをかくと、

学校が特定されてしまう……

 

でも、

高校野球についての記事は書きたいわけで。

 

 

なので今回は、

所詮弱小公立校でも球児であった僕の

高校野球、また野球人生への思いを

今回の大船渡の件に絡めたりしつつ、

書いていこうと思います。

 

 

 

 

 

僕は様々なトラブルなどのストレスから

去年の秋に体調を崩しました。

細かいことは端折りますが。

 

まぁ、頑張りすぎてたんです。

 

 

良くも悪くも、

体調を崩したことは

自分の人生を変えたと思います。

 

 

選手を諦めることはなかっただろうし、

不登校になることもなかったでしょう。

ましてや、

マンションの屋上から飛び降りようとして

警察沙汰になることもなかったでしょう。

 

 

 

でも、

こうして生きて

野球部を引退することができたのは、

これもまた巡り合わせです。

 

今年の初めに旧友と遊ぶ機会があり、

その時、

他校でグラウンドマネージャーをしている

友達と話をしました。

 

正直その頃は、

選手をやらないなら部活を辞める、

というつもりでいました。

 

彼に会ったことで

高校野球への新しいアプローチ、

新しい考え方を知れました。

 

彼がいなければ、

そこで野球を辞めていたかもしれないし、

今、記事を書いていないかもしれません。

 

 

 

 

ですが、

それだけが続けられた理由ではありません。

 

僕の高校には

リンパ管腫という病気を抱えながらも、

僕らのサポートをしてくれていた

仲間がいました。

 

彼がいるから辞められない、

という気持ちもあったかもしれません。

 

とにかく、彼が一緒だったからこそ、

最後までやりきれたと思っています。

感謝しています。

 

 

 

さて、長くなってしまいましたね。

今回の岩手県決勝について話をしましょう。

 

 

大船渡の佐々木君が

登板しなかったらしいですね。

 

監督の判断は素晴らしいと思います。

先生ですから、

生徒の身体を案じるのは当然です。

素晴らしい先生です。

 

 

 

でもね、ネットのみなさんよ。

安易に「新しい考え方」とか、

「時代の変化」とか言わないでほしい。

 

 

 

高校球児たるもの、

甲子園に行きたいんです。

出たいんです。

今も昔も変わりません。

 

 

夏の大会は、

「最後の大会」です。 

 

これは高校野球で「最後の大会」ではなく、

ほとんどの人にとって、

野球人生で「最後の大会」です。

 

人生最後です。

甲子園に挑戦できるのも、

仲間と野球ができるのも。

 

体が壊れてもいい。

仲間と一日でも長く野球がしたい。

そう思うものなんです。

 

僕も、例のリンパ管腫の彼も、

這ってでも大会は全日行く気でいました。

 

そのくらい、

大切な、大切な、大切な、

大会なのです。

 

 

夏の大会というのは、

精神を削りあう戦いなのです。

体験してない人には想像できません。

断言します。

 

そのうえ、

到底平常心を保てないような環境や、

強大なプレッシャーに襲われると考えて下さい。

 

2番手、3番手が何故投げなかったのか

と責めている人もいますが、

あなたは投げられますか? 

 

たまたま将来を期待される仲間がいた。

そのせいで自分達まで

過度な期待や注目をされてしまった。

 

所謂ほならね、という話です。

メンタルが弱いとか

そういう次元ではなかったと思います。

 

 

また、

大人達が佐々木の身体を案じたこと、

それは一人の将来を守ったことに

なるのでしょう。

 

ですが、それは同時に

他のメンバーの夢を踏みにじったことに

なるのかもしれません。

 

 

佐々木が「投げれた」と言っている。

 

 

投げていたら勝てたかもしれない。

 

 

甲子園に行けたかもしれない。

 

 

 

大人の勝手なエゴによって、

一人の将来を守ろうとして、

十数人の夢を破壊したのです。

 

 

 

 

 

 

投球数制限や今回の件など、

確かに世間的には良いことだと思います。

 

高校野球で身体を壊して、

人生を棒にふるなんて馬鹿馬鹿しい

と思うかもしれません。

 

でも、それくらいの

人生を懸けた大会なんです。

なにせ、人生最後ですから。

 

 

 

大人が勝手に話を進めていますが、

そこに選手の気持ちはあるのでしょうか。

 

 

 

もちろんそれらは

強豪校ならクリアできる問題かもしれない。

 

でも、

弱小校だから、

凡人の集まりだから、

そういう理由で諦めたくないんです。

 

勝てる可能性があるなら、

そこに食い付きたい。

 

 

死んでも甲子園に出たい。

願うなら優勝したい。

日本一長く高校野球をしたい。

 

高校球児とはそういう生き物だ、

と僕は思います。

 

 

 

 

 

 

さて、かなり長くなりました。

そろそろ終わりです。

 

これらは僕の思いであって、

高校球児の総意ではありません。

ですが、

同じ思いの球児は多いと思います。

 

高校野球はエンターテイメントではない。

大人の勝手なエゴはやめろ。

彼らの将来をみたいと思うのは勝手だ。

でもそこに彼らの思いはあるのか。

一番尊重すべきは誰の意思なのだろうか。

 

 

 

 

 

さて、

最後になります。

 

あくまでも、

僕は既に高校野球を引退した身です。

 

これからの高校球児にとって、

"彼らの思いを汲み取った"より良い環境、

それが作られることを望みます。

 

よろしくお願いします。